「答え合せ」って?(1)
「さあ、問題もそこそこ解いたし、次は答え合せしよっか!」
「ちょっと違うな…あ、こっちか。」
生徒を見ていると、このような場面が見受けられることがあります。しかし、答え合せの時には気をつけなければならないポイントがあります。
「答え合せ」のタイミング
自分で問題集を解くときに、いつ答え合せをしているでしょうか?
気分で、とか、ある程度解いたら、ノートが1ページ終わったら…という人も少なからずいるでしょう。
では、そもそもなぜ答え合せをするのでしょうか?
1番は、「間違いを修正するため」です。
知らない場所に行く時でも、少しずつ確認しながら進めば迷う危険はそれほどありません。しかし、自分で異変に気づくまで放置していたとしたら…。「ヤバっ!」怖い話の典型的なパターンです。別れ話も。ささいなすれ違いがきっかけで…。
科目や問題集にもよるでしょうが、ベストは四角で囲まれた大問が終わった段階での確認作業です。また、どんな問題集であれ、ページをめくる段階まで解きっぱなしというのは、イケてないですよね…。
特に初めての分野や、暗記分野では、
「間違いを覚えてしまう。」
という恐怖が起こり得ます。せっかく勉強しても勘違いで間違ったことを覚えてしまっては、±0どころか、むしろマイナスです。
例えば、僕は模試の採点なども行なっていますが、中学理科の問題の答えで、「初期微動」と書かなければならないところを、「初期徴動」と書いているものが非常に多かったですね…。これでは正解になりません。これも小さなミスを気にとめてこなかった結果です。後々漢字の分野でも困る場面があるでしょう…。
原因は様々ですが、解説を渡されたことがない、というのが1つではないでしょうか?学校でも塾でも「写してくるから」と言って使わせない。でも使わないと使えるようにはなりませんよね。
特に中学生が、このタイミングを意識出来ていないように思います。答え合せ1つ取っても、上手い下手がありますね。
次回は「解説の使い方」を考えていきたいと思います。ありがとうございました。
カワなか