カワなかjuku

田舎の塾の人です。

詰まった「できない」

 

お久しぶりです。いつもありがとうございます。今回は勉強への考え方についてです。

 

 

成績が上がらない場合、どこかに問題があるはずです。「やり方」か「考え方」です。考え方というのは、各科目や単元についての思考過程ではなく、自分に対する考え方です。勉強で困っている人の中には、頭の中に膨大な「私はどうせできない。」「オレはダメだ。」が詰まっていることがあります。そして間違った方法で勉強して「やっぱりできない。」と自分で証明しているのかもしれません。負のスパイラルですね。この膨大な「できない」を払拭するには、どうすればよいのでしょうか??

 

 

例えば、基準を高く考えすぎている場合があると思います。一問解ければ、それで成功です。間違えれば、それではうまくいかないことがわかったので、それも成功です。要は「失敗」なんてないのかもしれませんね。これも一つの捉え方だと思います。失敗だと思えば大失敗で、修正のチャンスだと思えば絶好のチャンスなんですよね。これまでに間違うことで、苦しい思いをしたことでしょう。世間的には解けて正解することに価値がある、という考えが一般的です。私は間違えることも成功と同じくらい階段を登ったことになると思います。その問題を解かなければ、気付くこともなかったはずです。生徒への返却プリントのサインはずっと同じ言葉を書き続けています。"Good try!" です。残念ながら日本語によい表現がなかったため、英語を使っています。小さな挑戦をすること自体が成功なのではないでしょうか。「君なら大丈夫!」少し見方を変える所から始めてみるのはどうでしょうか??

 

 

ご覧いただき、ありがとうございました。

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カワなか

 

 

「大失敗」

 

まだ肌寒い3月上旬のことでした。当時の僕は数学や理科をメインで指導しており、英語の指導を始めてからさほど時間が経っていませんでした。ちょうど受験もひと段落して、新しい学年での授業が始まって間もない頃。新しく中学1年生になった生徒と話しているときに、彼が質問をしてきました。「雲梯って英語で何て言うの?」

 

真っ青になりました。あらゆる単語を思い出しましたが、知らないものは出てきません。口をついて出たのは「知らないなぁ…。」の一言でした。そのときの、彼の、興味が一気になくなっていく顔を見ていると、身を切られるような苦痛を感じました。まるで誰かに、英語の先生じゃないの?、と言われているような気分でした。彼が英語への関心を一時的にでも失ってしまったのは間違いなく僕の責任です。

 

高校生からの質問はさほど怖くありません。東大志望の生徒の指導もしましたが、どれも英語の指導者をヒヤヒヤさせるようなものではありませんでした。しかし、まだ英語を何も習っていない生徒からの質問は、どんなものが飛んでくるのか想像できません。身近にあるものの英語名かもしれませんし、会話で何気なく使う表現かもしれません。本当にコワイのは何も知らない状態での、好奇心と関心に満ち溢れた、純粋な知識欲からくる質問だと思うのです。そして、それに答えを提示出来ないことです。

 

この経験が、「僕が生徒ならばどのような先生に習いたいか」を再考するきっかけになりました。僕は、「普通に英語を使えて、話せて、文法事項についても入試についても詳しい先生に習いたい。」と思ったので、そうなることを決めました。どこかに甘えがあったのだと思います。塾の先生だからスラングはあまり知らなくていい、日常的に使う単語でも入試にはあまり関係しないから知らなくてよい、と。僕が一番嫌いな先生になりかけていました。それでは英会話教室の先生方に「文法と入試だけか」と思われても仕方ありませんよね。英会話教室の先生方は、教師や塾講師が知らない様々な表現をご存知ですので、負けたくない、と思っていたはずですが。この時の僕はどうやらそれを忘れてしまっていたようです。英語の指導者である以上、どの方面のことでも知っておかなければなりません。塾講師は口語表現や日常で使う英単語を知らなくてもよい、というのはもう通用しないでしょう。

 

僕は仕事なので英語を勉強しています。英語は面白いと思いますし、興味をそそられる場面は毎日あります。しかし心の底から英語を好きか、と聞かれると、答えはNoです。ありとあらゆる表現や流行を勉強している一番の理由は、生徒の英語への興味をなくさないためです。たった3秒で今後が決まる場面がある、と言っても決して過言ではないと思います。教科書で、どの表現がどの単元で出てくるか、を覚えておくことは大前提ですが、生徒がふいに「知りたい」と思うのは別の部分かもしれません。先日はある生徒が、BTSの『Butter』の歌詞について質問をしてきました。勿論、歌の人気が出始めた時点で、歌詞は全部覚えておいたので、無事解決しました。そのときに眠そうな顔が一気に晴れ、その後意欲的に取り組む姿を見て、以前感じたものとは別の感情を感じました。

 

きっかけはどこに潜んでいるのかわかりません。彼らの興味は今流行っているものの中に隠れています。指導者が難しいと思う単語でも、実はゲームに隠れていたり、歌の題名や歌詞になっていたりと、生徒にとっては意外と馴染みがあるものも存在します。それを上手く使ってあげることが、僕が渡せる最大のプレゼントかな、とも思ったりするのです。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

カワなか

 

中学生の英語独学法

 

新年明けましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、今年最初のブログは何を書こうかな、とずっと考えていました。ふと思い出したのですが、中学1年生の夏休み明けから冬にかけては、英語が苦手になる人が多いというデータがあります。また、2年生の中にも、そろそろ頑張ろう、と思う生徒も出てくる頃です。そこで今回は、自宅で自分で出来る英語の勉強法や教材についてを書こうと思います。

 

1. 教科書を使おう

最近は学校で教科書の本文の和訳をしない授業が増えているようです。僕はこれに対して危機感を覚えています。中学1,2年生の段階ではきちんとした和訳の練習を積むことが大切です。和訳が出来るということは主語や文の形をある程度理解していることになります。そこで、学校の授業で和訳をしていないのであれば、自宅で教科書の本文を和訳しましょう。その際には主語「誰/何が、は」と動詞を意識してください。答えは…残念ながら教科書にはないので、教科書ガイドを使用したり、身近な先生にチェックしてもらうと良いでしょう。学校の授業で和訳を行なっていれば、その復習も兼ねて、本文を音読しましょう。ちなみに、単語は、教科書に出てくるものを覚えていけば大丈夫です。

 

2. 辞書を使おう

辞書は素晴らしい教材です。英語を勉強するときには必ず机の上に出しておきましょう。そして、知らない単語は辞書で引いてみましょう。教科書の最後のページで調べるのは良くありません。最初は時間がかかっても大丈夫。慣れてくればすぐ引けます。意味を見るだけ、ではもったいない!せっかく引いたのであればその下の例文も読んでみましょう。知らない表現があればノートに練習してみてもいいですね。試しに「フリーマーケット」と引いてみましょう。"free market"だと思っていませんでしたか??fleaの意味も調べてみてくださいね。

中学生にオススメの辞書は「初級クラウン」です。シロクマ版の方が親しみやすいかもしれませんね。英和・和英が一冊になったものもありますが、別々の方が説明が詳しいので、そちらをオススメします。

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初級クラウン和英辞典 第11版 シロクマ版 https://www.amazon.co.jp/dp/4385108293/ref=cm_sw_r_cp_api_i_AmAdEbZ7CM15Q

初級クラウン英和辞典 第13版 シロクマ版 https://www.amazon.co.jp/dp/4385108285/ref=cm_sw_r_cp_api_i_doAdEb2YNV6QA

 

3. 市販教材

教科書だけでは身についたかどうか不安だと思う人は、問題集にもチャレンジしましょう。今回は2種類紹介します。まず1つ目は、くもんの「語順がひらめく!」シリーズです。基本的な文の形を無理なく習得できます。変に難しい教材に手を出すよりかは、こちらの問題集を7〜10周ほど取り組む方がよほど力が付くと思います。基礎的な文法はこの3冊で練習すれば十分です。勿論、辞書と併用してください。さらに力をつけたい人は日本語だけを見て英訳したり、文を少し変えて英作練習をすると良いでしょう。中1~中3まで各1冊ずつあります。

 

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 語順がひらめく! 中1英語並び替え問題

https://www.amazon.co.jp/dp/4774323837/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_EWAdEbAGX5QEA

 語順がひらめく! 中2英語並び替え問題

https://www.amazon.co.jp/dp/4774323845/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_k1AdEbRVWW9Q0

 語順がひらめく! 中3英語並び替え問題

https://www.amazon.co.jp/dp/4774323853/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_W1AdEbE2DPGME

 

2つ目は田尻悟郎氏の「英文法 これが最後のやり残し!」です。こちらは中学生の文法書のようなポジションになります。内容は文法!、といった堅い内容ではなく、文の形をいくつかに分類して「意味順」「語順」で説明してくれています。先ほど紹介した「語順がひらめく!」シリーズと相性が非常に良いです。「語順がひらめく!」シリーズは説明が少ないため、気になったところを調べたり、もっと深く知りたい場合に活用するとよいでしょう。また、説明のCDも付いています。特に1,2年生の分野及び疑問文が面倒くさい!苦手だ!と感じている人にオススメです。加えて、かなり細かな説明(例えばthere is/ are が使えないモノなど)が書かれているので、高校への足掛かりにもなります。説明が少しくどく感じる人もいると思うので、そういう人は必要だと感じる箇所だけ読んでいくと良いでしょう。こちらのページで内容を少し見ることが出来ます。

https://www.dhc.co.jp/goods/goodsdetail.jsp?gCode=894700

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英文法 これが最後のやり直し!

https://www.amazon.co.jp/dp/4887245122/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_s3AdEbBX35T2F

 

今回紹介した教材に取り組めば、中学英語の基礎を作り上げることができます。特に1,2年生、そして英語でイマイチ点数が取れない3年生が使用することをオススメします。基本は教科書ですが、一度躓いたから手が出しにくい、と思う人もいるでしょう。そんな人は「語順がひらめく!中1」から取り組んでみては??今回の記事がお役に立てれば光栄です。

 

最後までご覧いただきありがとうございました!Twitterの方もよろしくお願いします。皆様がよい1年を過ごせますように。

 

カワなか

中1英語は何をする??

 

お久しぶりです。今回は中1英語の指導の際に、僕が心がけていること、また、生徒に出来て欲しいと思っていることを書いていきます。

 

嫌いにならないで!

中1で英語が得意になる必要はそんなに無いと思っています。嫌いなってしまうと、取り戻すまでに相当の時間と労力を必要とします。ですので、まずは嫌いならないような指導を心がけています。勿論、生徒のご機嫌を取る、という意味ではありません。英語は言葉、生き物、ナマモノです。テキストの文だけではなく、もっと身近な文に触れていくことも大切です。あ、なるほどね!、が増えていけば自然と成績は付いてきます。指導者側が喋りすぎるのも良くありません。

 

語順の意識

中1の間に、疑問文などの語順を固めておくのが理想です。be動詞は主語と入れ替わる、疑問詞+助動詞+主語+動詞〜、が分かっていれば、大きく躓く可能性はほとんどありません。whoやwhatなどには例外もありますが、とりあえずそんなものは置いておいて、基本の形が染み込むまで待つ必要があるのではないかと思います。中2になって、受動態の疑問文などで躓いている場合は、ここに戻ります。

 

動詞マスターになろう

さて、最後に1番重要な動詞についてです。早いタイミングで出来るだけ多くの動詞に触れておくことで、後々の違和感がなくなります。多くのカリキュラムは自動詞と他動詞、状態動詞と動作動詞などは後回しになっています。これらの内容を少しずつ抑えていくような指導が僕の理想です。1番良くないのは、liveを「〜に住む」と覚えているような場合です。残念ながら高校生にもこのような生徒はいますが、もったいないですね。答案からは見えにくいために放置されがちですが、まず高得点は望めません。live in〜のような熟語として覚えさせることにも違和感を感じますが、先の例よりは良いのかも知れません。中2で5文型という言葉を教え込む前の段階で動詞の使い方を1つずつマスターしていけば、文型はただの確認作業です。そして動詞をテキトーにした状態で、進行形や現在完了を使いこなせるようになるのは相当難しいでしょう。

僕が思う有効な方法の1つは英作文です。少しずつ変えながら練習していきます。例えば、

I give | some water.

          | him some water.

          | some water to him.

のような方法です。1つずつ、ゆっくりと確認していきます。このようなテキストがあればなぁ、といつも思っています。ですので、塾用のテキストは確認用として使うことがほとんどです。

 

多くの名詞を丸暗記したり、熟語(?)のプリントと睨めっこするよりもたくさん英作文の練習をして欲しいと思います。

 

最後に、指導の際には一貫性に注意を払う必要があります。こんな表現もある、あんな方法もある、では混乱を招きます。「何その表現!?なんかカッコいい!多分忘れるけど…」ではなく、よく使う普通の形を確実に使えるようにする。これが1番大切です。

 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

カワなか

 

フォニックス活用法

 

お久しぶりです。ご覧いただきありがとうございます!

活用法なんて、大袈裟なタイトルにしてみましたが、今回は僕がフォニックスに関して思うところを書いていきます。

前の記事の「英語の発音」とも少し内容がリンクしているので、宜しければそちらもご覧ください。

 

フォニックスの活用タイミング

全国的には活用されてる方が多いのでしょうか?…田舎にいる私は、はっきりとは把握しかねますが、近年増えてきているように感じられます。どのような道具にも合う人合わない人が存在するように、フォニックスを学ばない方がよい人・タイミング、も存在すると感じています。

最近は僕自身、英語を指導する場面がほとんどです。生徒を見ていると、やっぱり英語の基礎基本も暗記だよな〜、と再認識します。単語にしても文の形にしても、覚えていないといけませんよね。特に中学1年生の1学期で習う、be動詞、一般動詞、三単現は難しいです。英語が苦手な生徒はここら辺から詰まってきているようですね。英語を苦手になるポイントの一箇所です。本当に難しい内容を学習しています。そして、このタイミングでのフォニックスの学習というのは避けたいところです。

どうやら1年生のこのタイミング、もしくは少し前に導入される場合が多いようですね。ただ生徒の混乱を招いたり、文法がどうしても疎かになりがちです。ですのでもう少し時期をズラすといのもひとつの方法かと思います。例えば過去形を学習する前後のタイミングなどはありではないでしょうか??一気に表現が増える、つまり単語が増える時に少しずつ教える、気づかせていくということです。勿論、発音は常日頃から少しずつ習得していけばよいと思います。

高校生になれば習得すべき単語数が多いため、やらなくて良いと思います。混乱を招く可能性が高いため、音声教材で一つずつ確認していきましょう。

 

フォニックスも万人ウケしない

僕自身はフォニックスがあまり好きではありません。かといって否定するつもりは毛頭ありません。稀ですが、指導に使う場面もあります。しかし生徒の様子には注意が必要です。これは僕の体験談ですが、フォニックスを学んでしまったばかりに、単語の暗記に支障が出た事例です。

彼は英会話教室で習っていたようでした。発音もそこそこ綺麗で、中学1年生の最初の時期は頭一つ抜けていました。しかしその後雲行きが怪しくなります。単語を書くときにフォニックスのルールを駆使するようになりました。ご存知の通り、フォニックスは万能ではありません。スペルはその都度覚えていかなければなりません。彼がフォニックスを駆使したのは、そのルールを使ってみたかったのでしょうか?恐らく答えは、否、だと思います。覚えることから少しでも逃げたい、という様子が伺えたからです。途中で気付いて修正しましたが、本人も一苦労だったようです。現在ではフォニックスの学習を活かせるまで挽回出来ましたが、当時の彼にとって、フォニックスは単語の暗記の邪魔になっていました。

 

僕のフォニックスに対する考えは整理です。フォニックスで発音を学ぶケースも多いようですが、単語を通して学んだ文字と音の整理、として活用していくのが良いのではないかと思います。英語では新しい指導法が色々と出てきています。語源などもそうですね。しかし、道具は吟味しながら慎重に扱わないといけません。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!Twitterの方もよろしくお願いします!

 

 

カワなか

 

 

 

「嫌い科目」を作らない

 

 

苦手科目、というのは、点数があまり良くなかったり、積み残しがある科目のことだという認識です。嫌い科目というのは、文字通り「嫌い」な科目です。言い換えれば、勉強したくない、もう教科書も見たくない科目です。科目でなくても、嫌いな単元の1つ2つは持っている人が大多数です。そして勉強が苦手な子ほど嫌い科目が多くなります。苦手科目があるのは構いませんし、嫌いな単元も同様です。

 

中学生の段階で大学までの進路を考えていらっしゃるご家庭もあります。また本人が漠然と、大学に行って勉強したい、と思っている場合もあります。そのような中学生、高校1年生が今から出来ることは、嫌い科目を作らない、ということです。

勉強したくないなぁ、昔に積み残しがあって大変だなぁ、と思う科目を作らないでください。

 

嫌いな科目の弊害

高校生の人は、文理選択はどのようにしますか?多くの高校生は、好きだから、か、嫌いだから、で選ぶと思います。文理選択自体ナンセンスだと思っているのですが…。いずれにせよ、文理選択をする段階では本当の意味でどちらに進めばよいか、という答えは出ません。その時に、嫌いな科目が少ない人ほど選択肢を増やせます。「どっちでもいいかな。でも今はこの科目に興味があるから文系にしようかな?」という具合です。嫌いな科目があるということは「逃げ」に直結します。数学が苦手だから文系に…、といった進路選択では上手くいく訳がないのです。文理選択のタイミングで習っている内容は、文系でも理系でもどちらでも基礎ですから。少しずつ勉強を続けていくうちに得意になったり、好きではなくても得点源になることも十分起こり得ます。

 

また、高校や大学、それ以上も勉強を続けていくことを考えると、中学や高校の内容というのは基礎でしかありません。小学生で習う分数の計算も当たり前に使いますよね。算数で習ったことであっても、理科でも、時には社会でも使います。ある科目で習得した知識が、科目の壁を越えて使う知識に変わっていきます。つまり、現在の嫌いを放置することは、将来の勉強内容を狭めることに繋がります。

 

 

勉強は続けていくことこそが重要です。興味を持てると勉強は続けられます。特に初動としては有効です。では自分ですぐに実践出来る例を紹介します。

 

地理

地理ならば、実際に映像を見ると面白いのではないでしょうか?現在はYouTubeに様々な国の映像がアップされています。そういった映像を見ながらイメージを掴むと、教科書や資料集の内容が入りやすいですね。National Geographicの写真は綺麗ですよね。また、日曜日の夕方は絶好のタイミングです。世界遺産の番組を活用してはどうでしょうか?その歴史からは民族や歴史を、景観からは気候や生態系を一気に覚えられます。最近は映像もさらに綺麗になったのでリラックスしながらゆったり勉強出来ます。教科書片手にゴロゴロしながら眺めてみましょう。地図帳への書き込みも忘れずに。

 

英語

好きな洋画のワンシーンのセリフを覚えてみるのも有効な手段の1つです。例えば有名なものだと、expectという単語は、ハリーポッターの呪文でも出てきますよね。「エクスペクト・パトローナム」です。中学生だと「チャーリーとチョコレート工場」で出てくる"Violet Beauregarde"という歌を聴いてみるのもオススメですよ。知っている洋画を英語で見てみるのも一つです。高校生も同様ですが、得意な人は時々市販の英語雑誌を購読すると面白いかも知れません。CNN English Expressの最初の方に掲載されている記事は難易度も高くなく、音声も付いているのでリスニング教材としても使えます。洋楽もオススメであることは言うまでもありません。ただし、スラングが少ない歌手の歌にしましょう。Beatlesなどは扱う学校も多いので、違った歌手にしてみると面白いですね。One DirectionやCarpenters、Tyler Swiftもいいと思います。高校生が共感出来る歌詞も多々あると思います。

 

理科

1度標高の少し高い山に登ってみましょう。周りの植物を見ながら登ると、植物や昆虫の種類がだんだんと変わっていきます。頂上に着いたら、水を半分くらい残したペットボトルをしっかり封をして下山してみましょう。何が起きるかはお分かりですよね。実際に見て触ってみると、新たな発見が多くあります。少し背伸びをして科学雑誌を見るのも1つです。科学雑誌の良い所は、カラーで分かりやすいイメージ図が豊富なことです。Newtonなどどうでしょうか?

 

興味を持てれば後は日頃の学習に繋げていくだけです。時間がある時には、そんな勉強の仕方が理想ではないかと考えています。興味から始まる勉強は繋がり続いていきます。受験のためだけの勉強は繋がりがありません。日常の生活から学べることも多くあります。勿論机での勉強は重要ですし、タイミングや時期も大切ですが。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

カワなか

 

中学英語の教科書はよくない??

 

結論から言うと、中学校の英語の教科書はよく出来ている方だと思います。そして上手に使える教師が担当であれば幸運です。塾で教えている立場としては、あの教科書を使える学校の教師を本当に羨ましく思うときがあります。勿論、教科書を使わないが故に出来ることも多くあります。

 

以前にこんな光景を見ました。高校1年生の生徒が英語を教え合っていました。会話の内容は、「ここの内容の基本は中学校でやったじゃん?ほら、教科書の例文で〜みたいな。」「あの写真のページか!」です。塾では入試前に覚え込んでいる例文も含め、ある程度の量の例文を扱っています。しかし、やはり口からすぐ出てくるのは教科書の基本例文です。それだけのインパクトがあり、基本形を思い出せるのが教科書ですので、上手く活用すれば、入試でも頼もしい武器になり得ます。

 

長文も様々な単語や表現が散りばめられています。しっかりと読み解き、和訳の練習をすれば読解力はかなりつくと思います。残念ながら訳例の記載はないので、指導者や教師を頼らなければならない場面に遭遇するかも知れません。

 

問題点

ただし完璧な教材が存在しないように、教科書も完璧ではありません。ではどこが問題なのでしょうか?

1. 音声が市販である

これは致命的です。外国語の教科書に音声を無くしては勉強が出来ません。授業ではせっかく音声を使っているのに、生徒が復習出来る環境が整っていません。ヨンギノウ、と言う以前にここは徹底すべきではないでしょうか。特に義務教育の間は、です。ただ音声の再生機器が平等でないことは問題になります。教育機関はここにお金をかけてみては、と思います。

2. 練習問題が少ない

教科書の目的とは何でしょうか?僕も正確には把握していませんが、それにしても例文・練習問題が少ないですよね。こちらも難しい所ではあります。というのも問題の形式を絞り込まなければならないからです。勘違い故の、力の付きにくい問題が掲載されるのであれば無い方が無難かも知れません。例文についても、逆に考えれば、数が少ないから身に付いていく側面も否定出来ません。

 

そして一番言われている問題点は「自習しにくい」ことではないでしょうか?確かに自習はやりにくいかも知れません。では「自習しやすい」教科書とはどのようなものでしょうか?真っ先に思いつくのは、日本語での文法説明がある、ことです。ですが日本語での説明を挟むと、ニュアンスやちょっとした取り違えが起こる可能性が考えられます。それによる弊害を考えると、最小限の説明であることにも納得出来る部分もあります。

 

まとめ

以上から、様々なレベルの生徒が、全国規模で使う教材として考えると、教科書はかなり出来の良い教材ではないでしょうか。音声は最大の問題点であると思うのですが…。繰り返しますが、完璧な教材は存在し得ません。どんな教材にも問題点はあります。加えてあまりにも生徒に合わせすぎた教材での勉強にも多少の疑問が残ります。勿論、大きなミスや欠陥は排除されるべきです。ですが、今ある教材を上手く使っていく、ということも生徒の成長に繋がると思います。

 

 

 

今回は中学英語の教科書について考察しました。最後までご覧いただき、ありがとうございます。

 

カワなか